マイクロソフト、4─6月期売上高は予想下回る 通期2桁増見通し
ロイター / 2022年7月27日 8時40分
米マイクロソフトが26日発表した第4・四半期(6月30日まで)決算は、売上高が予想を下回った。ドル高に加え、パーソナルコンピューティング部門の鈍化と広告収入の減少が重しになった。(2022年 ロイター/Lucy Nicholson)
[26日 ロイター] - 米マイクロソフトが26日発表した第4・四半期(4─6月期)決算は、売上高が予想を下回った。海外売上高が大きな同社はドル高のマイナス影響を受けやすいうえ、パソコン市場が鈍化、広告収入の減少も重しになった。
一方、今会計年度の売上高の伸び率は、クラウド部門の堅調な需要で2桁台になるとの見通しを示した。発表を受けて株価は●5%高●となった。
第4・四半期の売上高は518億7000万ドルと、前年同期の461億5000万ドルから増加した。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の524億4000万ドルには届かなかった。
純利益は167億4000万ドル(1株当たり2.23ドル)と、前年同期の164億6000万ドル(同2.17ドル)から増加した。
クラウドサービス「アジュール」の売上高は40%増加した。伸び率はビジブル・アルファがまとめた市場予想の43%を下回ったが、為替影響がなければ46%増だったという。
インテリジェント・クラウド部門の売上高は20%増の209億ドル。金融情報会社リフィニティブがまとめた市場予想は191億ドルだった。
足元の第1・四半期(7─9月期)では、同部門の売上高は203億─206億ドルになる見通し。上限はアナリスト予想をわずかに上回った。
サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は「より大規模で長期的なコミットメントが見られており、この四半期は1億ドル超、10億ドル超の案件が過去最多だった」と説明。「当社は他のどのプロバイダーよりも多くのデータセンター地域を有しており、今後1年間で10地域を立ち上げる予定だ」と述べた。
マイクロソフトは米国外の売上高が約5割を占めており、ドル高が収益を圧迫している。6月には第4・四半期の収益見通しを下方修正していた。
売上高の伸び率(12%)は、ドル高の影響がなければ4%ポイント高くなっていたという。
個人消費の低迷でゲーム部門の売上高は前年比7%減少した。
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