フィリピン、南シナ海で中国設置の浮遊障壁を撤去

　９月２５日、フィリピン沿岸警備隊は、中国と領有権を争う南シナ海スカボロー礁で中国海警局が設置した浮遊障壁を撤去したと発表した。写真は浮遊障壁の近くにいる中国海警局の船舶。フィリピン沿岸警備隊が２４日に公表（２０２３年　ロイター）

[マニラ／北京 ２５日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊は２５日、中国と領有権を争う南シナ海スカボロー礁で中国海警局が設置した浮遊障壁を撤去したと発表した。両国間の緊張がさらに高まる可能性がある。

この数時間前にエドゥアルド・アニョ国家安全保障担当顧問が「障壁を撤去させるためのあらゆる適切な行動」を取ると表明していた。

沿岸警備隊は、マルコス大統領と大統領の南シナ海に関する特別対策本部の指示で撤去作業を行ったと説明。障壁は「航行に危険をもたらし、国際法に対する明確な違反だった。フィリピン漁民の漁業・生計を立てる活動も阻害」したと主張した。

沿岸警備隊は２４日、スカボロー礁で中国海警局が「浮遊障壁」を設置し、フィリピン漁船の入域を妨害したと明らかにしていた。

フィリピン外務省も２５日、自国の主権と漁民の生活を守るために「あらゆる適切な措置を取る」と述べた。

一方、中国外務省は同日、海警局はフィリピン漁船を阻止・追い払うため法に則って必要な措置を講じたと表明した。

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