香港の暗号資産会社、サイバー攻撃で2億ドル喪失 今年最大

　９月２５日、暗号資産（仮想通貨）関連企業「Mixin（ミキシン）」は、ハッカーによるサイバー攻撃で２３日に約２億ドルが盗まれたと明らかにした。写真はイメージ。２０１７年５月撮影（２０２３年　ロイター／Kacper Pempel）

Elizabeth Howcroft

[ロンドン ２５日 ロイター] - 暗号資産（仮想通貨）関連企業「Mixin（ミキシン）」は２５日、ハッカーによるサイバー攻撃で２３日に約２億ドルが盗まれたと明らかにした。

リンクトインによると、同社は香港を拠点としている。クラウドサービスプロバイダーのデータベースが「ハッカーに攻撃され、一部の資産が失われた」とし、約２億ドルだとしている。

同社のウェブサイトによると、ミキシンはデジタル資産移転サービスを提供するネットワークで、ユーザー数は１００万人。

Ｘ（旧ツイッター）への投稿によると、顧客による資金引き出しを停止したが、送金には影響はなく、脆弱性が修正されればサービスを再開するという。

同社は、失われた資産の対応策について発表するとした。

ブロックチェーン分析会社のエリプティックによると、ハッカーによる暗号資産盗難被害額の中で、２億ドルは史上１０番目の規模で、今年に入ってからは最大となる。

同業チェイナリシスによると、昨年の被害額は過去最高の３８億ドルだった。