トルコ中銀、為替変動保護預金の下限金利を撤廃

トルコ中央銀行は、リラ建て預金を為替相場下落の影響から保護する制度（ＫＫＭ）の対象となる預金口座に設定される金利の下限を撤廃した。写真は、同中銀のロゴ。２０２１年１０月１５日にアンカラで撮影。（２０２３年　ロイター／Cagla Gurdogan）

[アンカラ ２５日 ロイター] - トルコ中央銀行は、リラ建て預金を為替相場下落の影響から保護する制度（ＫＫＭ）の対象となる預金口座に設定される金利の下限を撤廃した。ＫＫＭの段階的な廃止へ向けた措置。銀行に送られた通達で明らかになった。

中銀は先週、主要政策金利を３０％に引き上げた。これによりＫＫＭ預金口座の金利は３０％が新たな下限となるはずだった。

通達を読んだ銀行関係者の話では、今回の変更により銀行は、当初からリラ建てで開設されたＫＫＭ預金口座に３０％を下回る金利を設定できるようになる。

ＫＫＭ制度は急速なリラ安を食い止める策として導入された。当局のデータによると、ＫＫＭ預金の残高は９月中旬時点で３兆３０００億リラ（１２１２億９０００万ドル）。