米ＦＲＢ、年内あと1回の利上げ必要に＝ミネアポリス連銀総裁

　９月２５日、米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁（写真）は、国内経済が驚くほど底堅いことを踏まえれば、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は２５ベーシスポイント（ｂｐ）の利上げをあと１回実施し、当面金利を高水準に維持することが必要になる可能性があるとの認識を示した。写真はニューヨークで５月撮影（２０２３年　ロイター／Mike Segar）

Ann Saphir

［２５日　ロイター］ - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、国内経済が驚くほど底堅いことを踏まえれば、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は２５ベーシスポイント（ｂｐ）の利上げをあと１回実施し、当面金利を高水準に維持することが必要になる可能性があるとの認識を示した。

ウォートン・スクール・オブ・ビジネスでのイベントで講演した内容が２５日夜に公開された。

カシュカリ氏は「われわれが認識しているよりも経済が基本的にかなり強いのであれば、金利はやや引き上げる必要があるだろう」と語った。

昨年公表された予測では大方のＦＲＢ当局者が今年にあと１回の利上げが必要になると予想しており、「私もその一人だ」と述べた。

もし来年にインフレ率が予想通り鈍化すれば、ＦＲＢは政策の過度な引き締まりを防ぐため利下げが必要になると指摘。ただ、これまでの利上げにもかかわらず、個人消費がよく持ちこたえていることに驚いているとも語った。

また、インフレ率をＦＲＢの目標である２％まで下げることに「連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の全員がコミットしている」と述べた。