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物価の基調指標、8月加重中央値はプラス1.8% 最高更新で2%に迫る

ロイター / 2023年9月26日 15時3分

[東京 26日 ロイター] - 日銀は26日、8月の物価の基調を示す指標のうち「加重中央値」がプラス1.8%となったと発表した。2001年1月以降の最高を更新した。総務省が発表した8月消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の前年比伸び率は7月と変わらなかったが、値上げの継続で物価の上昇基調は強く、加重中央値も2%に迫ってきた。

加重中央値は、上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味したときの分布で真ん中の値。上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス3.3%、最も頻度の多い上昇率である「最頻値」は前年同月比プラス3.0%で、ともに前月から伸び率は変わらなかった。

上昇品目の比率は86.0%で、前月の85.6%を上回った。下落品目の比率は8.2%で前月の8.4%を下回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。日銀は物価の基調を正確に把握するため、コアCPIだけでなくさまざまなコア指標を総合的にみている。

(和田崇彦)

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