独輸出産業の業況、9月さらに悪化 20年5月以来の低水準＝ＩＦＯ

　９月２６日　ドイツのＩＦＯ経済研究所が２６日公表した調査によると、９月の国内輸出産業の業況はさらに悪化し、２０２０年５月以来の低水準に落ち込んだ。写真は２０２０年４月、ドイツのブレーマーハーフェンで撮影（２０２３年　ロイター／Fabian Bimmer）

[２６日 ロイター] - ドイツのＩＦＯ経済研究所が２６日公表した調査によると、９月の国内輸出産業の業況はさらに悪化し、２０２０年５月以来の低水準に落ち込んだ。

輸出見通し指数はマイナス１１．３ポイントと、前月のマイナス６．５ポイントから低下。５カ月連続の低下となった。

ＩＦＯの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は「ドイツの輸出部門は弱い局面を迎えている。来年まで輸出需要が再び大きく上向くことはなさそうだ」と述べた。金利上昇がドイツ製品に対する需要を減退させているという。

皮革製品、家具、食品産業の一部企業を除き、全てのセクターで海外事業が落ち込んでいる。

化学業界については先月は成長への期待が見られたが、９月に実現することはなかった。自動車メーカーも懐疑的な見方を強めている。