ナゴルノ爆発の死者は65人、105人の所在不明=オンブズマン
ロイター / 2023年9月27日 7時13分
旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフで9月25日に発生した燃料貯蔵施設の爆発について、カラバフのオンブズマンは26日、これまでに65人の死亡が確認されたと明らかにした。写真は爆発による負傷者を治療するロシアの衛生兵。ロシア国防省提供の動画より取得。26日撮影(2023年 ロイター)
[モスクワ 26日 ロイター] - 旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフで25日に発生した燃料貯蔵施設の爆発について、カラバフのオンブズマンは26日、これまでに65人の死亡が確認されたと明らかにした。105人の所在が分かっておらず、負傷者の数は約300人に上っているとしている。
これに先立ち、インタファクス・アゼルバイジャンなどの複数のメディアがアルメニア保健省の情報として、少なくとも125人の死亡が確認されたと報じていた。
一部メディアはその後、この数字は先週のアゼルバイジャンの軍事作戦で死亡し、アルメニアに移送された人の数として報道を修正。混乱の中で現地で情報が錯そうしているとみられる。
カラバフのオンブズマンによると、負傷者の数は290人に達し、このうち168人が26日にアルメニアの医療機関に搬送された。
25日の爆発は、ナゴルノカラバフに対するアゼルバイジャンの軍事作戦を受け、多くのアルメニア系住民が同地域からアルメニアに避難する中、ナゴルノカラバフの事実上の「首都」、ステパナケルト近くの燃料貯蔵施設で発生した。
赤十字国際委員会(ICRC)は爆発で火傷を負った数百人の 人々に医療支援を提供。病院の対応力に限界があることや、交通に支障が出ていることなどを課題として挙げている。
ナゴルノカラバフの約12万人のアルメニア系住民のうち、現地時間26日午後までに少なくとも2万8120人がアルメニアに避難している。
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