米フォード、ＵＡＷと労使交渉で暫定合意 スト開始から6週間

　米フォード・モーターは、全米自動車労働組合（ＵＡＷ）との労使交渉で暫定合意に達し、労組執行部の承認待ちとなっている。事情に詳しい３人の関係筋が２５日、明らかにした。写真は１２日、ケンタッキー州ルイビルにあるフォードの工場前でピケを張るＵＡＷの組合員（２０２３年　ロイター／Luke Sharrett）

Joseph White

[２５日 ロイター] - 全米自動車労働組合（ＵＡＷ）のショーン・フェイン委員長と米フォード・モーターは２５日、労使交渉で暫定合意に達したと発表した。スト開始から約６週間での合意となる。

労働協約の期間は２０２８年４月末までの４年半で、過去最大の賃上げを含む。労組執行部と組合員が合意を承認する必要がある。

ＵＡＷは９月１５日以降、フォード、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）、クライスラーの親会社であるステランティスの米自動車大手「ビッグ３」に対する一斉ストを実施してきたが、合意がまとまるのは初めて。

フェイン氏は、協約期間中の２５％賃上げを含む歴史的な合意に達したと述べた。

フォード幹部も、米国事業に関するＵＡＷとの新たな労働協約の暫定合意を喜んでいると発表した。

協約が承認されれば、ＧＭ、ステランティスとの交渉基準になる。

ＵＡＷはビッグ３の工場でストを拡大し、組合員４万５０００人以上が参加している。

ＵＡＷは４０％の賃上げや諸手当の改善などを要求してきた。