豪ＣＰＩの強さ、予想外でない 利上げ正当化するか検討＝中銀総裁

　１０月２６日、オーストラリア準備銀行（中央銀行）のブロック総裁は、強い内容となった第３・四半期ＣＰＩ統計について、政策当局者の予想の範囲内だとし、利上げを正当化するかどうかなお検討中だと述べた。写真はシドニーの同行前で２０１７年２月撮影（２０２３年　ロイター／Steven Saphore）

[シドニー ２６日 ロイター] - オーストラリア準備銀行（中央銀行）のブロック総裁は２６日、強い内容となった第３・四半期消費者物価指数（ＣＰＩ）統計について、政策当局者の予想の範囲内だとし、利上げを正当化するかどうかなお検討中だと述べた。９月中旬の就任後初めて議会で発言した。

ブロック氏は今週行った講演で、インフレ見通しが大幅に上方修正されれば追加利上げをためらわないと述べていた。

同氏は議会で「まだ数字を分析中だ。金融政策に関するわれわれの見解を変えるに十分かどうか見極める必要がある」とした。

また、財のインフレ率は低下しているが、サービスのインフレ率は政策当局者が心地良いと見なす水準を上回ったと述べた。

オーストラリア統計局が２５日発表した第３・四半期ＣＰＩ上昇率は、市場予想以上に加速した。中銀が８月に示した予測も上回り、２０２５年終盤までにインフレ率が目標レンジ（２─３％）に低下するか懸念が浮上した。

中銀は最新の経済予測を１１月上旬に公表する。

ブロック氏は「最新のニュースを受けてわれわれの予測を検討する際には、金融政策がどうあるべきか考える上で、目標レンジ外にどの程度の期間とどまることができるか改めて判断することになる」と述べた。