サウジ、今年の非石油部門ＧＤＰは＋6％に 成長継続へ＝財務相

[リヤド ２５日 ロイター] - サウジアラビアのジャドアーン財務相は２５日、今年の非石油部門国内総生産（ＧＤＰ）伸び率は６％となり、今後も健全な状態が続くとの見通しを示した。

第２・四半期は内需に支えられて６．１％増加し、全体の伸び率を上回った。ただ今年の全体の伸び率は、原油減産と価格下落で鈍化するとみられている。

同相は、首都リヤドで開幕した国際投資会議「未来投資イニシアチブ（ＦＩＩ）」の合間に、「当面はこの範囲の成長が続く公算が大きく、２０３０年もしくはそれ以降まで継続する可能性がある」とロイターに語った。

政府は、石油依存脱却と経済多様化を目指す「ビジョン２０３０」構想の進展に向け作業を加速。観光、工業などの部門の発展と民間部門拡大、国民の雇用創出を目指している。

政府は今後数年支出が拡大すると見込んでおり、アナリストは国内成長と非石油部門ＧＤＰが後押しされる一方、財政赤字に転落するとみている。