原油先物横ばい、中東情勢注視 米原油在庫は予想以上に増加

　１０月２６日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。写真はスリランカのコロンボにある製油所。２０１８年５月撮影（２０２３年　ロイター／Dinuka Liyanawatte）

Jeslyn Lerh

[シンガポール ２６日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。中東情勢を注視する一方で米原油在庫の増加を消化し、方向感を欠く展開となった。

０１００ＧＭＴ（日本時間午前１０時）時点で北海ブレント先物は０．０３ドル安の１バレル＝９０．１０ドル、米ＷＴＩ先物も０．０３ドル安の８５．３６ドル。

中東情勢を巡る懸念を背景に、前日はいずれも約２％上昇していた。

米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週間統計によると、米原油在庫は前週比１４０万バレル増加した。アナリスト予想は２４万バレル増だった。

シティのアナリストは「中東情勢を巡る不安を背景に市場は引き続き不安定だが、ファンダメンタルズ（基礎的条件）は季節的に予想より弱く、米国の石油需要は驚くほど弱い」と指摘した。