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英スタンチャート、第3四半期は大幅減益 中国関連の減損処理で

ロイター / 2023年10月26日 14時50分

英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が26日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が3分の1減少し、アナリスト予想を大幅に下回った。資料写真、2022年7月(2023年 ロイター/Peter Nicholls)

Selena Li Lawrence White

[香港/ロンドン 26日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が26日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が3分の1減少し、アナリスト予想を大幅に下回った。中国の不動産および銀行セクターへのエクスポージャーが10億ドル近い損失を計上したことが響いた。

第3・四半期の法定税引前利益は6億3300万ドル。前年同期(9億9600万ドル)と同行のアナリスト予想平均(14億1000万ドル)を大きく下回った。同行はアジアが収益の大半を占める。

信用減損損失は前年同期比6200万ドル増の2億9400万ドルを計上。中国の商業用不動産市場に関連して1億8600万ドルを計上した。

また、渤海銀行の保有株で7億ドルの損失を計上した。業績低迷と厳しい経済状況を反映したものだという。

スタンチャートの中国不動産エクスポージャーは総額27億ドルで、前四半期から2億ドル減少した。

同行は、有形株主資本利益率(ROTE)で今年10%、来年11%という目標に引き続き自信を示したが、今年のその他の業績予想の一部を下方修正した。

純利ざやは1.7%ポイント「前後」から「近づく」水準と修正した。

金融市場トレーディング部門の収益は前年同期比8%減少。市場のボラティリティー低下により、特に金利、コモディティー、外国為替に関連する商品の取引に対する顧客の意欲が減退した。

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