米国株式市場＝続落、先行き業績・高金利警戒で巨大テックに売り

米国株式市場は続落して取引を終えた。まちまちの企業決算や米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の高金利長期化につながる経済指標をにらみ、ハイテク株が下げた。（２０２３年　ロイター／Carlo Allegri）

［ニューヨーク　２６日　ロイター］ - 米国株式市場は続落して取引を終えた。まちまちの企業決算や米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の高金利長期化につながる経済指標をにらみ、ハイテク株が下げた。

主要３指数は全て下落した。ハイテク株比率の高いナスダックは最も下げ幅が大きかった。業績見通しの視界不良や高金利長期化を巡る懸念で巨大テクノロジーなど超大型７銘柄から成る「マグニフィセント・セブン」が下げたことが響いた

超大型テック株を中心に構成するニューヨーク証券取引所のＦＡＮＧ＋インデックスは２．７％安で引けた。

ホライズン・インベストメンツのチーフインベストメントオフィサー、スコット・ラドナー氏は「きょうは『マグニフィセント・セブン』に注目が集中した。決算がどのような内容だったとしても市場が満足することはなかっただろう」と指摘。今年相場を主導してきた銘柄からその他の銘柄に資金を移す動きがみられたとした。

これまで決算発表を済ました企業のうち５社中約４社が予想を上回る内容を発表している。

この日発表された第３・四半期実質国内総生産（ＧＤＰ）速報値は年率換算で前期比４．９％増と、約２年ぶりの高い伸びとなった。ＦＲＢが政策金利を制約的な水準にとどめるとの懸念が強まった。

ＡＸＳインベストメンツのグレッグ・バスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は、投資家が引き締め継続に「積極的なＦＲＢというレンズを通して経済指標を消化した。ＦＲＢが２０２４年に利下げを開始するという見方に反する内容だ」と述べた。

メタ・プラットフォームズは３．７％下落。第３・四半期の売上高と利益が市場予想を上回ったが、２０２４年の総経費の見通しが予想を超えた。中東情勢緊迫化による第４・四半期売上高への悪影響も示唆した。

半導体大手のウエスタンデジタルは９．３％急落。キオクシアホールディングスとの経営統合交渉を打ち切ったと伝えられた。

米取引所の合算出来高は１１６億３０００万株。直近２０営業日の平均は１０７億２０００万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を１．０２対１の比率で上回った。ナスダックでも１．１４対１で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 32784.30 -251.63 -0.76 33017.17 33105.03 32743.99

前営業日終値 33035.93

ナスダック総合 12595.61 -225.62 -1.76 12768.97 12818.14 12543.86

前営業日終値 12821.22

Ｓ＆Ｐ総合５００種 4137.23 -49.54 -1.18 4175.99 4183.60 4127.90

前営業日終値 4186.77

ダウ輸送株２０種 13654.46 -235.86 -1.70

ダウ公共株１５種 828.45 +7.57 +0.92

フィラデルフィア半導体 3188.42 -17.42 -0.54

ＶＩＸ指数 20.68 +0.49 +2.43

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1163.81 -18.48 -1.56

Ｓ＆Ｐ素材 472.11 +3.36 +0.72

Ｓ＆Ｐ工業 822.99 -3.66 -0.44

Ｓ＆Ｐ主要消費財 713.48 -4.51 -0.63

Ｓ＆Ｐ金融 532.86 -1.16 -0.22

Ｓ＆Ｐ不動産 206.09 +4.34 +2.15

Ｓ＆Ｐエネルギー 663.88 -5.33 -0.80

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1459.16 -14.39 -0.98

Ｓ＆Ｐ通信サービス 212.77 -5.63 -2.58

Ｓ＆Ｐ情報技術 2837.05 -62.96 -2.17

Ｓ＆Ｐ公益事業 303.77 +2.60 +0.86

ＮＹＳＥ出来高 10.92億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 30600 + 10 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 30585 - 5 大阪比