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好調な米GDP、軟着陸示唆 米債利回り高止まりも=財務長官

ロイター / 2023年10月27日 8時11分

イエレン米財務長官は26日、5%に近い第3・四半期の米国内総生産(GDP)の伸びについて、米経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を示唆している可能性があるという認識を示した。同時に、期間が長めの米国債利回りが高止まりする可能性もあると述べた。写真は7月16日、記者会見するイエレン財務長官(2023年 ロイター/Amit Dave)

David Lawder

[ワシントン 26日 ロイター] - イエレン米財務長官は26日、5%に近い第3・四半期の米国内総生産(GDP)の伸びについて、米経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を示唆している可能性があるという認識を示した。同時に、期間が長めの米国債利回りが高止まりする可能性もあると述べた。

イエレン長官はブルームバーグのインタビューで、米GDP統計は「力強い良好な数字で、経済の好調を示している」と語った。

第3・四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比4.9%増と、21年第4・四半期以来の高い伸びとなった。景気後退懸念にもかかわらず、底堅い労働市場を背景に堅調な個人消費が主導し、市場予想も上回った。

イエレン長官は最近の米長期債利回り急伸について、米財政赤字拡大や景気後退を巡る懸念が要因という見方を否定。「経済の好調さを反映する重要なものと考えている」とした上で、 米国の人口動態に絡む構造的な条件を背景に「今後数年で低下する可能性も十分にある」と述べた。

また、米国の債務コストは「金利が高止まりすれば、より大きな課題になる」としつつも、バイデン大統領が提案した10年間で2兆5000億ドルの財政赤字削減を目指す政策によって、債務コストはGDO比で「2%をはるかに下回る」管理可能な水準に保たれると述べた。

ガザ危機について、バイデン政権はイスラム組織ハマスへの制裁を数多く講じており、資金流入を減らすためのさらなる機会を模索していると述べた。

また、イスラエルとハマスの紛争が世界経済に及ぼす影響は現時点であまり大きくないが、動向を注意深く見守っているとした。

このほか、イエレン氏は、貿易とグローバリゼーションの恩恵を維持しつつ、中国への過度な依存を避けるため、バイデン政権は多くの国々とサプライチェーンの「フレンド・ショアリング」を構築したいと発言。

今週新たに2つの米中作業部会が開かれた後、米財務省は中国とスタッフレベルで相互の懸念分野について「建設的で深化した」協議を行っていると語った。

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