アマゾン、年末商戦期の業績拡大見込む 第3四半期売上高も予想超え
ロイター / 2023年10月27日 8時3分
米アマゾン・ドット・コムは26日、年末商戦を含む第4・四半期の売上高と利益が急拡大すると予想した。ホリデーシーズン向けのマーケティング策や配送スピード向上、クラウド事業の見通し改善などが寄与する見通し。(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[26日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは26日、年末商戦を含む第4・四半期の売上高と利益が急拡大すると予想した。ホリデーシーズン向けのマーケティング策や配送スピード向上、クラウド事業の見通し改善などが寄与する見通し。
引け後の時間外取引で、アマゾンの株価は一時5%上昇した。
併せて発表した第3・四半期決算は、売上高が13%増の1431億ドル。LSEGのデータによると、アナリスト予想は1414億1000万ドルだった。
純利益は99億ドルと、前年同期の28億7000万ドルから増加した。
7月に開催した有料会員向け特売「プライムデー」の売上高は過去最高を記録し、業績押し上げに寄与した。
インサイダー・インテリジェンスのアナリスト、ザック・スタンボー氏は「(アマゾンは)今年を通じて大幅なコスト削減に取り組み、主要成長分野への注力を強化してきたことから、昨年の減速は過ぎ去ったようだ」と述べた。
クラウドサービス部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高は231億ドルで、アナリスト予想の230億9000万ドルを上回った。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は声明で、「AWSの伸びは引き続き安定している」と述べた。
小売部門では物流網の再編を通じて配送スピード向上やコスト削減を図った。
ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、ソフィー・ルンドイエーツ氏は「小売部門は特に北米で活気を取り戻している」と指摘。アマゾンが年末商戦に備え採用している季節労働者は大幅に増加しており、裁量的支出見通しにとって良い兆しだと述べた。
北米部門の売上高は11%増の約88億ドル、営業利益は43億ドル。前年同期は営業赤字だった。
第4・四半期の売上高見通しは1600億─1670億ドルと予想した。市場予想は1666億2000万ドル。
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