米インテル、第4四半期売上高見通し予想上回る PC市場回復見込む
ロイター / 2023年10月27日 7時51分
Chavi Mehta Max A. Cherney Stephen Nellis
[26日 ロイター] - 米半導体大手インテルが26日発表した第4・四半期業績見通しは、売上高が市場予想を上回った。ノートパソコンで人工知能(AI)搭載ソフトを動かす半導体を開発する中、パソコン市場が健全に回復すると楽観的な見方を示した。
引け後の時間外取引でインテル株は8%上昇した。
第4・四半期の調整後売上高は約146億─156億ドルになると予想。LSEGがまとめた予想の143億5000万ドルを上回った。
調整後の1株当たり利益は約0.44ドルになると予想。アナリスト予想の0.32ドルを上回った。
第3・四半期決算は、調整後の1株当たり利益が0.41ドルと、LSEGがまとめた予想の0.22ドルを上回った。
売上高は8%減の142億ドル。部門別では、PC向けを含む中核部門が3%減の79億ドル、データセンター部門が10%減の38億ドル。
パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)の再建計画を支えるための多額の設備投資により、2020年には60%以上あった粗利益率は、第2・四半期には30%台半ばにまで縮小した。
ただ、第3・四半期の調整後粗利益率は45.8%に改善し、予想の42.7%を上回った。
ゲルシンガー氏はロイターに対し、インテルは既に半導体受託製造事業で3社の顧客を獲得しており、年内に4社目の顧客との契約が成立する見込みだと語った。
インテルがこれらの企業向けに製造するチップの数については明言を避けたが、最初の顧客は「非常に重要な顧客」だと述べた。次の2社は、最初の1社ほど大きくないが、重要な顧客だとした。
サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「新たな顧客を得たことで、インテルは(製品製造のための自社工場を持たない)ファブレス大手にとって信頼できる最先端ファウンドリー(受託製造)企業になる」と述べた。
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