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米中緊張の高まりで世界の半導体産業活動低下、TSMC創業者が警鐘

ロイター / 2023年10月27日 7時39分

10月26日、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の創業者モリス・チャン(張忠謀)氏(写真)は、米国と中国のハイテク分野を巡る緊張の高まりによって世界の半導体産業の活動が低下すると警鐘を鳴らした。台北で3月撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

Krystal Hu

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の創業者モリス・チャン(張忠謀)氏は26日、米国と中国のハイテク分野を巡る緊張の高まりによって世界の半導体産業の活動が低下すると警鐘を鳴らした。

米政府は今月、中国向けの先端半導体や半導体製造装置の輸出に関する新たな規制を導入している。

こうした中でチャン氏は、中国の半導体産業を世界から閉め出せば、その影響は中国以外の企業に波及すると指摘。「デカップリング(切り離し)は最終的に業界の全ての面々の(動きを)鈍らせる」と語った。

チャン氏は、そうしたデカップリングの影響が既にはっきりと出ており、以前に既存の大国と新興の大国間で起きた多くの経済的な争いが戦争に行き着いたと指摘した上で、米中対立がこれ以上深刻化しないことを期待するのみだと付け加えた。

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