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NY市場サマリー(26日)S&P小反落、ドル軟調 利回り上昇

ロイター / 2024年1月27日 7時34分

<為替> ドルがおおむね軟調に推移した。米商務省発表の個人消費支出統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)は年央までに利下げを行う軌道から外れないとみられている。

ただ来週に重要なイベントを控え、午後に入ってから商いが細った。来週は30─31日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるほか、1月の雇用統計などの主要な米経済指標の発表が控えている。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.1%安の103.41。ただ、週間ベースでは4週間連続で上昇する見通し。

商務省が朝方発表した2023年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.6%上昇。伸びは前月から横ばいで、3カ月連続で3%を下回った。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメント(ニューメキシコ州サンタフェ)の投資部門共同責任者、ジェフ・クリンゲルホーファー氏は「インフレ上昇を懸念する必要はないことを示す経済指標がこのところ続いている」とし、「インフレが低下する中で政策金利が維持されれば、金融政策の引き締めの度合いは強まっていくとの認識をFRBはこれまでも繰り返し示してきた。このため、一段の引き締めの可能性はさらに低くなる」と述べた。

金利先物市場では、4月30日─5月1日のFOMCで最初の利下げが決定されるとの見方がなお大勢。市場が織り込む5月1日までに利下げが実施される確率は約90%であるのに対し、3月利下げの確率は約48%となっている。

FRBも欧州中央銀行(ECB)と同様に、市場で出ていた早期利下げ観測をけん制。キャピタル・エコノミクスのシニアマーケットエコノミスト、ジョナサン・ピーターセン氏は「こうした背景を踏まえると、向こう数四半期でドルが大幅に上昇する余地はあまりない」との見方を示した。

ドル/円は0.3%高の148.06円。

ユーロ/ドルは0.1%高の1.0856ドル。

英ポンド/ドルは小幅安の1.2702ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は2月1日に金融政策委員会を開く。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。来週に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される中、国債の供給拡大に対する懸念が重しとなった。序盤ではソフトランディング(軟着陸)を示唆する経済指標を受けて利回りが低下していた。

米財務省は来週、四半期定例入札の詳細を発表するとみられている。社会保障費や金利負担が増加しているため、入札規模の一段の拡大を発表する可能性が高い。

アクション・エコノミクスのグローバル債券担当マネージングディレクター、キム・ルパート氏は、24日実施の5年債の入札が不調だったことから、今後も懸念が続くとの見通しを示した。同5年債入札の最高落札利回りは4.055%と高水準となった。

2年債利回りは4.361%と4.7bp上昇。指標である10年債利回りは4.159%と2.7bp上昇した。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス20.7bpだった。

来週のFOMCでは、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を5.25─5.50%で据え置くと予想されている。

こうした中、SLCマネジメントのマネジングディレクター、デック・マラーキー氏は「パウエルFRB議長は、バランスシート縮小の継続がどのように進展すると見ているのか、近日中に計画を発表する必要がある」と指摘する。「バランスシートの縮小が早すぎたり多すぎたりすれば、市場機能に衝撃を与え、短期ゾーンの金利急上昇につながる可能性がある」と述べた。

米商務省が26日発表した2023年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.6%上昇した。伸びは前月から横ばいで、3カ月連続で3%を下回った。

これを受けて当初、FRBの利下げに向けた動きは軌道から外れないとの見方が強まり、利回りは低下した。その後、利益確定とみられる売りが出て、上昇に転じた。

30年国債利回りは0.6bp上昇の4.387%。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.298%だった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種が小反落し、前日までの5営業日連続での最高値更新に終止符と打った。低調な売上高見通しが嫌気されたインテルが売られた。朝方発表された米個人消費支出(PCE)価格指数はインフレの鈍化を示した。

ナスダック総合も反落。しかし、週足では主要3指数はそろって3週連続で値上がりし、S&Pは1.06%高、ダウ工業株30種は0.65%高、ナスダックは0.94%高。3指数の上昇は過去13週中12週目となる。

2023年12月のPCE価格指数は前年同月比2.6%上昇した。伸びは前月から横ばいで、3カ月連続で3%を下回った。物価上昇が鈍化していることで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに向けた動きは軌道から外れない公算が大きい。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、25日に発表された第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が堅調な内容となったこともあり、PCE統計を受け「ソフトランディング(軟着陸)の可能性が高まった」と述べた。

インテルは11.9%下落し、6週間ぶりの安値を付けた。第1・四半期の調整後売上高見通しは約122億─132億ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の145億ドルに届かなかった。

フィラデルフィア半導体指数は2.9%安。24日の取引では最高値を更新していた。

電気自動車(EV)大手テスラは0.3%高。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が今年の売上高が伸び悩むとの見方を示したことを受け、前日は12%の大幅安となっていた。

クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスは7.1%上昇し、最高値を更新した。通期利益見通しが市場予想を上回ったことが好感された。競合のビザは1.7%安。第2・四半期(1─3月)の増収率見通しが市場予想を下回ったことが売り材料となった。

来週に四半期決算の発表を控えるアップルは1%安だった。

米取引所の合算出来高は96億株だった。直近20営業日の平均は116億株。

S&P500構成銘柄では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ほぼ変わらず。投資家の注目は米政策金利見通しについてさ らなる手掛かりを得ようと、来週開かれる米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市 場委員会(FOMC)に移っている。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 3営業日続伸 し、約2カ月ぶりの高値で清算された。米国の経済成長率の伸びや、中国の景気刺激策に よる需要増加の観測が買い材料になり、中東情勢による供給不安が一段と支援した。 英国産標準油種ブレントの中心限月3月きりの清算値(終値に相当)は、1.12ドル (1.36%)高の1バレル=83.55ドルと、昨年11月30日以来の高値。米国産 標準油種WTIの中心限月3月きりは0.65ドル(0.84%)高の78.01ドルで、 同じく11月以来の高値を付けた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 148.16/148.19

始値 147.7

高値 148.2

安値 147.43

ユーロ/ドル NY終値 1.0852/1.0856

始値 1.0874

高値 1.0884

安値 1.0853

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 106*08.50 4.3715%

前営業日終値 106*03.50 4.3810%

10年債(指標銘柄) 17時05分 102*28.00 4.1393%

前営業日終値 102*30.00 4.1320%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.50 4.0383%

前営業日終値 99*29.50 4.0170%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.50 4.3571%

前営業日終値 99*28.13 4.3140%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38109.43 +60.30 +0.16

前営業日終値 38049.13

ナスダック総合 15455.36 -55.13 -0.36

前営業日終値 15510.50

S&P総合500種 4890.97 -3.19 -0.07

前営業日終値 4894.16

COMEX金 2月限 2017.3 ‐0.5

前営業日終値 2017.8

COMEX銀 3月限 2287.2 ‐5.5

前営業日終値 2292.7

北海ブレント 3月限 83.55 +1.12

前営業日終値 82.43

米WTI先物 3月限 78.01 +0.65

前営業日終値 77.36

CRB商品指数 273.5676 +1.1650

前営業日終値 272.4026

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