午前の日経平均は大幅続伸、2カ月半ぶり高値 ハイテク株堅調
ロイター / 2024年6月26日 11時54分
6月26日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比553円24銭高の3万9726円39銭と、大幅続伸した。写真は株価を表示する電子ボード。都内のビルで2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比553円24銭高の3万9726円39銭と、大幅続伸した。前日の米市場でエヌビディアなどの大手ハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、半導体関連銘柄などが堅調だった。日経平均は前場後半にかけて一段高となり、4月12日以来、2カ月半ぶりの高水準となった。
日経平均は前営業日比191円高と、しっかりでスタート。寄り付き後はやや伸び悩んだものの、次第に上げ幅を拡大した。指数寄与度の大きい銘柄の一角やハイテク株が相場を押し上げ、高値で前場の取引を終えた。新規の好材料が出たわけではないが、テクニカル面で3万8900円近辺に位置する75日移動平均線を上抜けたことが投資家心理を支えたとの見方があった。
物色動向としては、ハイテク株がしっかりだった一方、エネルギー関連や自動車株などが売られた。
市場では「証券会社による業績見通しの上方修正などで企業業績に対する見方が改善しており、相場の地合いは底堅くなっている」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏)との声が聞かれた。浪岡氏は「日経平均が3万9000円台でしっかりと値固めできれば、4万円台回復の可能性もある」とみている。
目先の物色動向では「日銀の金融政策正常化期待で、金融セクターなどが引き続きしっかり推移しそうだ」(国内運用会社・チーフファンドマネージャー)との指摘があった。
TOPIXは0.64%高の2805.13ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9069億6700万円だった。東証33業種では、電気機器、医薬品、精密機器など24業種が値上がり。石油・石炭製品、水産・農林、鉄鋼など9業種は値下がりした。
個別では、アドバンテストが6%超高、東京エレクトロンが3%超高、ディスコが2%超高だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループはそれぞれ1%超高だった。
一方、前日に決算を発表したスギホールディングスは7%超安。主力のトヨタ自動車は小幅安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1037銘柄(63%)に対し、値下がりが537銘柄(32%)、変わらずが71銘柄(4%)だった。
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