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メルセデス、乗用車部門の24年利益率見通し下方修正

ロイター / 2024年7月26日 18時10分

 7月26日、ドイツの高級車大手メルセデス・ベンツは、主力の乗用車部門の年間利益率見通しについて、レンジの上限を引き下げた。写真は同社のロゴ。2022年3月、タイ・バンコクで撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Nick Carey Andrey Sychev

[26日 ロイター] - ドイツの高級車大手メルセデス・ベンツは26日、主力の乗用車部門の年間利益率見通しについて、レンジの上限を引き下げた。ただ下半期は新モデルが中国での厳しい競争への対応に寄与するとの見方を示した。

今年の売上高利益率(調整後)見通しを10─11%とし、従来の10─12%から上限を引き下げた。

第2・四半期の売上高利益率は10.2%だった。

独自動車メーカーは電気自動車(EV)需要の低迷に加え、中国での競争激化、供給のボトルネック、金利の高止まりなどを背景に苦戦している。

第2・四半期の乗用車部門の利益(調整後)は27.5%減少。LSEGがまとめた予想は26%減だった。

グループの利払い・税引き前利益(EBIT)は19.1%減で予想と一致した。

同社は、欧米ではハイブリッドモデルへの需要が高まっており、今年後半にはプラグインハイブリッドの販売台数が増加すると予想している。EVの販売は予想を下回っている。

バーンスタインのアナリストは、一部の投資家は利益の警告を予想していたが、利益率見通しの引き下げにとどまったため、安堵感が広がる可能性を指摘した。

上半期の売上高は6%減、EVは17%減だった。

シティのアナリストは「業績は回復傾向にあるが、全体的な販売台数とトップエンドの販売は依然として弱い」と指摘した。

メルセデスは、経済見通しは不確実性が高いとする一方、欧州の市場動向の改善と米国市場の販売と需要の勢いに手応えを感じていると強調した。

中国については慎重で、エントリーモデルとコアモデルで激しい競争が予想される一方、最高級モデルでは「主導的な地位を守ろうとしている」とした。

オラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は電話会議で、需要に応じて化石燃料車とEVの両方を消費者に提供する柔軟なアプローチを継続すると述べた。

ただ中国ではEVの導入ペースが速いため、EVでの競争は避けられないという。

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