中国人民銀の利下げ、金融調節の変化示唆 MLF金利の役割低下
ロイター / 2024年7月26日 16時24分
7月26日、中国人民銀行(中央銀行)の今週の一連の利下げについて、アナリストは金融調節の枠組みが変化したとの見方を示した。写真は中国人民銀の本部。北京で2018年9月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)
[上海 26日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の今週の一連の利下げについて、アナリストは金融調節の枠組みが変化したとの見方を示した。短期レポ金利が重視され、中期貸し出しファシリティー(MLF)の金利は役割が低下しているという。
人民銀は22日、7日物リバースレポ金利と銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に引き下げた。
25日には予定されていなかったMLFによる資金供給を行い、金利を大幅に引き下げた。
これまでMLFの金利が変更されると、その後LPRが引き下げらることが多かった。
人民銀の潘功勝総裁は6月に開催された「陸家嘴フォーラム」で、7日物リバースレポ金利を重要な指標にしたいと述べていた。
アナリストによると、人民銀はマネーサプライではなく、金利を目標とする枠組みに移行しつつある。これは銀行の資金不足を補うために主に利用されているMLFではなく、短期レポ金利をコントロールすることを意味する。
債券市場のボラティリティーが高まる中、投資家は人民行の金融調整メカニズムの変更を注視している。不安定な経済を支え、債券市場に資金が過度に集まるのを防ぐための新たな措置への期待が高まっている。
人民銀系のフィナンシャル・ニュースは25日、専門家の発言として、LPR引き下げ後にMLFの金利を引き下げたことは、政策金利としてのMLFの重要性が低下し、金利の変更が政策シグナルの意味を持たないことを示していると報じた。
華西証券のチーフエコノミスト、リュウ・ユー氏は投資家向けウェビナーで、「(人民銀は)徐々に軌道修正し、オペ(公開市場操作)金利を主要政策金利とし、債券利回りやLPRと連動させようとしている」と述べた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1相鉄かしわ台駅、地元民は知っている「2つの顔」 東口はホームから300m以上ある通路の先に駅舎
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 6時30分
-
2「築浅のマイホームの床が突然抜け落ちた」間違った断熱で壁内と床下をボロボロに腐らせた驚きの正体
プレジデントオンライン / 2024年11月22日 17時15分
-
3三菱UFJ銀行の貸金庫から十数億円抜き取り、管理職だった行員を懲戒解雇…60人分の資産から
読売新聞 / 2024年11月22日 17時55分
-
4ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時0分
-
5会社員が考える“テレワークのデメリット” 「会話不足」「公私の切り替えが曖昧」を超えた1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください