米・ブラジル、気候変動問題で緊密な協力確認

米国とブラジル両政府は２６日、気候変動に関しより緊密に協力するための指針となるパートナーシップ計画を発表した。２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議開催に合わせてブラジルのリオデジャネイロを訪問したイエレン米財務長官と、ブラジルのアダジ財務相が明らかにした。写真は２６日、ブラジルのアダジ財務相と握手するイエレン米財務長官（２０２４年　ロイター／Tita Barros）

［リオデジャネイロ　２６日　ロイター］ - 米国とブラジル両政府は２６日、気候変動に関しより緊密に協力するための指針となるパートナーシップ計画を発表した。２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議開催に合わせてブラジルのリオデジャネイロを訪問したイエレン米財務長官と、ブラジルのアダジ財務相が明らかにした。

イエレン氏は「気候や自然、生物多様性に関する取り組みを進めることは、両国の経済だけでなく、世界経済全体にも利益をもたらすことができる」と述べた。アダジ氏は今回の指針に沿って、迅速に具体化がなされていくことを期待すると言及した。

パートナーシップ計画は４つの主要分野に焦点を当てており、気候変動のための国際的な基金の活用を円滑化することが含まれる。米国との協力関係の強化は、Ｇ２０議長国であるブラジルにとっての優先課題となっている。イエレン氏はクリーンエネルギーのサプライチェーン（供給網）の強化や、排出権取引などの機能向上も柱として挙げた。

自然や生物多様性の保全や回復につながる革新的な技術開発などへの資金確保も、議題として上がっている。