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NY外為市場=ドルや円が上昇、中東情勢緊迫化で逃避買い

ロイター / 2024年8月27日 6時16分

ニューヨーク外為市場ではドルや円が上昇。円も大半の通貨に対し上昇した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルや円が上昇。円も大半の通貨に対し上昇した。中東地域における地政学的緊張が高まる中、安全資産とされるドルや円への逃避買いが膨らんだ。

英市場が祝日で休場だったため、商いは比較的薄かった。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは25日、イスラエルによる幹部殺害の報復として、同国に対し数百発のロケット弾と無人機(ドローン)を発射。イスラエル軍はヒズボラが大規模攻撃を準備していることを事前に察知し、約100機の戦闘機でレバノンの標的を攻撃したと発表したものの、過去10カ月以上にわたる双方の交戦で最大規模の衝突の一つとなった。

クラリティFXのエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「地政学的緊張が要因となったことは間違いない。イスラエルとレバノンを巡る情勢が市場を動かしたのは確かだ」と述べた。中東情勢の緊迫化を受け、先週末に下落していた原油価格も26日に3%急騰したことは「円やスイスフラン、カナダドルなどに恩恵をもたらした」と述べた。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%高の100.84。一時100.53と、昨年12月終盤以来の安値に沈んでいた。

ドル/円は横ばいから小幅高の144.51円。安全資産としての円買いの流れを受け、ドルは一時3週間ぶりの安値となる143.45円を付ける場面もあった。

ユーロ/円は0.1%安の161.45円、スイスフランも0.7%安の169.97円。

マネックスUSAのFXトレーダー、ヘレン・ギブンは、円が引き続き米利下げ観測の恩恵を受けていると指摘した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は先週末、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、政策を調整する「時期が来た」と述べた。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.1161ドル。関係筋によると、 欧州中央銀行(ECB)当局者は9月12日に追加利下げに動くことを支持しているもよう。

リスクオフムードとなる中、豪ドル、ニュージーランドドル、ノルウェークローネなどは対ドルで下落した。一方、スイスフランは上昇。ドルは対スイスフランで0.1%安の0.8469フラン、ユーロも0.3%安の0.9454フラン。

ポンド/ドルは0.2%安の1.3192ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は先週末、インフレが抑制されたと確信するにはまだ早いため、追加利下げを急ぐつもりはないと述べた。

ドル/円 NY終値 144.52/144.53

始値 144.03

高値 144.65

安値 143.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1161/1.1162

始値 1.1171

高値 1.1178

安値 1.1151

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