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豪家計「底堅い」、金利下がれば過剰債務リスク=中銀金融安定報告

ロイター / 2024年9月26日 11時44分

 9月26日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は、半期に一度の金融安定報告を公表した。写真はシドニーのショッピングモールで2018年2月撮影(2024 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 26日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は26日、半期に一度の金融安定報告を公表した。同国の金融システムは引き続き強固との見解を示すとともに、金利が低下し始めた際に家計が過剰債務を抱えるリスクについて警告した。

同国の家計や企業、銀行は約10年ぶりの高金利や物価高にかかわらず、底堅いと強調した。

住宅ローン利用者のごく一部で返済延滞が発生し、その割合が拡大していると指摘。デフォルト(債務不履行)を避けるために住宅を売却する人も増えているとした。

しかし、金融面のストレスが深刻なローン利用者は全体の2%を下回り引き続き少ないとした。返済が滞っているローンのうち、住宅の価値が融資残高を下回るケースが0.5%を占めているとした。

中銀は金利が低下し始めれば家計への圧力が和らぐと見込む。ただ、「家計が金融環境の緩みを受けて過剰な債務を負えば、国内の脆弱性が増す可能性がある」と警鐘を鳴らした。融資基準が緩めばリスクを助長する恐れがあるとした。

報告は主に海外からのリスクに焦点を当てており、デジタル化社会の運営面の脆弱性、中国金融セクターの不均衡、世界的な資産価格の無秩序な調整が豪州の金融システムに波及する可能性があると指摘した。

企業破綻の増加にも言及。ただ、コロナ禍前をやや上回る水準にとどまっているとした。

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