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中国軍が台湾周辺で連日の大規模活動、「現状維持脅かす」と台湾

ロイター / 2024年9月26日 18時43分

 9月26日、台湾国防部(国防省)は、過去24時間に中国軍機43機が台湾周辺を飛行したことを確認したと発表した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年8月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)

Ben Blanchard Yimou Lee

[台北 26日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は26日、中国軍が2日連続で大規模な活動を台湾周辺で行っていると指摘し、周辺地域に深刻な試練を与えていると批判した。

国防部は26日、中国軍機29機が中国軍艦と「共同戦闘準備パトロール」を実施したと発表した。前日には、中国軍機43機が台湾周辺を飛行。同部の地図によると、うち23機が台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通って台湾の南に向かった後、東海岸に沿って北上した。台湾の領空には入らなかった。

国防部は、9月18日から20日にかけて中国人民解放軍南部戦区の司令官がハワイの米軍を訪問する一方で、中国は朝鮮半島や日本に近い黄海や渤海で「複数回の実弾攻撃演習」を行ったと指摘。中国は対話という幻想を作りながら、軍備増強に全力を尽くしているとの見方を示した。

さらに、こうした中国の動きは「政治的安定を欠いた専制政権の覇権主義的性質を浮き彫りにしており、近隣諸国に重大な課題を突き付けている」と分析した。

台湾総統府は「中国はこの地域で最近、さまざまな軍事演習を実施し、現状維持を脅かしている」と指摘し、中国に自制を促した。

中国国防省の報道官は会見で、軍の活動は「正当な」ものとし、今後も戦闘即応性を強化し軍演習を行っていくと述べた。

安全保障関係者は、25日の中国軍機の飛行は、毎年実施している訓練の一環だと指摘した。中国人民解放軍は台湾海峡と南シナ海での有事を想定し、「外国からの援助阻止」に向けた模擬攻撃を行っているという。台湾南西部沿岸の海域では中国空軍が「制空権」を掌握する演習を行い、バシー海峡周辺の海域で空中給油訓練を行ったとしている。

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