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IEA、イラン査察官受け入れ再開の糸口見失う=グロッシ事務局長

ロイター / 2024年9月26日 13時32分

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(写真)は、イランがウラン濃縮施設の数カ所への査察官の受け入れを拒否している問題について、イランに撤回を働きかけてきたが打開の見込みは低いと明らかにした。国連総会に合わせてロイターのインタビューに応じた。オーストリアのウィーンで9日撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

John Irish

[国連 25日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イランがウラン濃縮施設の数カ所への査察官の受け入れを拒否している問題について、イランに撤回を働きかけてきたが打開の見込みは低いと明らかにした。国連総会に合わせてロイターのインタビューに応じた。

同事務局長は「イランは数カ月前までは検討中としていたが、今では査察官をリストに再登録しないと言っている」と述べた。その上で「残念ながら、この船は出航してしまった」と事態打開の糸口を見失ったとの見方を示した。

35カ国からなるIAEA理事会は6月、イランに一段の協力と、査察官の排除(専門的には「指定解除」と呼ばれる)を撤回するよう求める決議を可決していた。

グロッシ事務局長は、イランの新大統領ペゼシュキアン氏との会談を来月に実現させたい意向で、長年懸案となっている未申告施設で発見された原因不明のウラン痕跡や、一部の活動の監視拡大などの課題で一定の前進を期待している。

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