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サウジ、100ドルの原油価格目標撤回へ シェア確保優先=FT

ロイター / 2024年9月26日 18時29分

サウジアラビアは、原油の増産に向け、1バレル=100ドルという非公式の価格目標を取り下げる準備を進めている。写真はサウジアラムコの石油関連施設。サウジアラビア・クライスで19年撮影。(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)

[26日 ロイター] - サウジアラビアは原油市場のシェア回復を目指して増産の準備を進めており、1バレル=100ドルという非公式の価格目標を取り下げる方針。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が26日、関係者の話として報じた。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」は価格を支えるために原油生産を削減してきた。しかし、米国など非加盟国による供給増や中国の需要低迷により、価格は今年これまでに6%近く下落している。

OPECプラスは今月、原油価格が9カ月ぶりの安値を付けたことを受けて、10月と11月に予定していた増産を延期することで合意し、必要に応じて減産幅縮小をさらに延期もしくは撤回する可能性があると表明した。

FTによると、OPECプラスは原油価格の低迷が長引くことになっても、計画通り12月から増産する。

サウジは市場シェア縮小を見過ごすつもりはなく、外貨準備や債務など、原油価格の低迷期を乗り切るための資金調達手段を有していると考えているという。

報道を受けて、北海ブレント先物は0745GMT(日本時間午後4時45分)時点で1バレル=71.57ドルと、約2.6%下落している。

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