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午後3時のドルは一時145円台回復、中国楽観論で円じり安

ロイター / 2024年9月26日 15時41分

 9月26日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの144円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの144円後半で取引されている。アジア株高などを背景に一時、3週間半ぶり高値となる145円台を回復する場面もあった。

ドルは午前の安値144円半ばから、午後には一時145.04円まで上昇。今月4日以来、3週間半ぶりの高値を更新した。前日海外のようなドル高は一服となったものの、米10年債利回りが3.79%付近と3週間半ぶり水準へ切り返してきたことが、底堅さにつながった。

寄り付き直後は小動きだった中国株が上げ幅を拡大すると、円の下げ圧力も強まった。アジア株は軒並み高となる中、豪ドルは98円後半から99円前半へ上昇したほか、ユーロも160円後半から161円半ばまでじり高となった。

市場では、ブルームバーグがこの日、中国が大手国有銀行に最大1兆元の資本注入を行うことを検討していると伝えたことが、株高や円安の手がかりになったとの指摘が出ていた。低迷する景気の下支えが狙いで、大手行への資本注入は2008年の世界金融危機以後で初めてだという。

<総裁選は高市氏の動向が話題>

円相場に関しては、あす投開票の自民党総裁選が影響を及ぼす可能性があるとして、成り行きを見極めたいとの声が多く聞かれた。

各社報道によると、石破茂元幹事長と高市早苗経済安全保障担当相、小泉進次郎元環境相が有力候補として競り合っているが、市場ではアベノミクス継承を掲げる高市氏が勝利した場合、経済成長促進への期待感が高まり、株高や円安、イールドカーブのスティープニングが進むのではないか、との見方が優勢となっている。

とはいえ「すでに円安もインフレも進行中で、アベノミクスが行われていた時と環境は大きく異なっている」(シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏)として、当時のような大きな値動きには至らないとする見方もある。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.71/144.72 1.1150/1.1151 161.36/161.39

午前9時現在 144.71/144.72 1.1129/1.1130 161.06/161.07

NY午後5時 144.75/144.77 1.1132/1.1133 161.14/161.17

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