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衆院選きょう投開票、自公で過半数が焦点 石破政権の勝敗ライン

ロイター / 2024年10月27日 7時7分

議院選挙は27日、投票日を迎えた。写真は国会議事堂。2021年5月、東京で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - 衆議院選挙は27日、投票日を迎えた。発足から1カ月足らずの石破茂政権は自民・公明の与党で過半数を勝敗ラインに設定しているが、国内報道機関の一部は情勢調査をもとにぎりぎりの攻防と伝えている。

3年ぶりとなる衆院選は、自民党派閥の政治資金問題や物価高対策などを主な論点に、候補者1344人が定数465議席(小選挙区289、比例176)を争う。投票は一部の地域を除き午後8時に締め切られ、即日開票される。

自民党総裁の石破首相は選挙戦最終日の26日に都内で遊説し、「物価上昇に負けない賃金上昇を作る。下請けの人たちに負担を負わせない、そういう経済を作る」と支持を訴えた。最大野党の立憲民主党の野田佳彦代表は、「いま最も理不尽なことは何か。やはり自民党の裏金問題ではないか」と話した。

投票日2日前の25日までに期日前投票を終えた有権者は全体の15.77%に当たる1643万2901人。新型コロナウイルス禍中で行われた前回は、同じく2日前までの時点で全体の15.78%に当たる1662万4804人だった。

石破氏の演説を聞いていたシステムエンジニアの50歳男性はロイターの取材に、「野党では政権運営はできない。自民党内で浄化して立ち直ってもらいたい」と語った。野田氏の遊説に耳を傾けていた21歳の男子大学生は「自民・公明でぎりぎり過半数ぐらいを維持すると思うが、今の流れを見るとそれが日本にとっていいことなのか疑問がある」と述べた。

日本テレビが22─24日に実施した終盤戦の調査によると、自民党は単独過半数の233を割り込む可能性が高く、公明党と合わせても過半を維持できるかぎりぎりの情勢。日本経済新聞が同期間に行った調査も、自公で過半数を獲得できるか不透明としている。

両調査とも、最大野党の立憲民主党が40議席ほど伸ばす勢い。

政治情報サイトの選挙ドットコムによると、公示前の勢力は自民党が247、公明党が32で、与党で279議席を占めていた。これに対し、最大野党の立憲民主党が98、日本維新の会が44、共産党が10、国民民主党が7、れいわ新選組が3、社民党と参政党が各1、無所属が22だった。

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