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香港の銀行、最低2四半期は融資鈍化などに直面 新型ウイルスで

ロイター / 2020年2月26日 11時34分

[香港 26日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大により、香港の銀行は、少なくとも2四半期は資産の質悪化や融資の伸び鈍化に直面するとアナリストや銀行関係者は指摘する。

銀行関係者は、香港で事業展開するHSBC やスタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行 などで、住宅ローン需要やクレジットカードの利用、企業向け融資が減少していると指摘する。

香港の銀行の中国に対するエクスポージャーはアジア地域で最大。フィッチ・レーティングスによると、2019年上期の銀行システムにおける資産の29.4%は対中国エクスポージャーがあった。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスの金融機関部門のシニア・クレジット・オフィサー、Sonny Hsu氏は、香港の一部企業は、数カ月に及ぶ反政府デモの影響に加え、新型ウイルスの打撃も受けていると説明。不良債権やクレジットコストの問題が出てくると指摘し、経済活動の混乱が長引けば、銀行の資産の質は悪化し、収益も落ち込み、格付けにとりマイナスだと指摘した。

反政府デモの影響で香港経済は既に景気後退(リセッション)入りしているが、新型コロナウイルスが追い打ちをかけ、小売り、ホテル、不動産分野の資産への打撃が最も大きいと銀行関係者は指摘する。

中国当局が、融資返済期限の延長や低金利融資の提供を銀行に強要する可能性があるとの懸念も出ているという。

HSBCのスティーブンソン最高財務責任者(CFO)は18日、新型コロナウイルスの感染拡大が今年後半も続いた場合、貸倒引当金が6億ドル増加する可能性があるとの見方を示した。[nL4N2AJ0DK]

同行は2019年に収入の40%を中国本土と香港で稼いだ。

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