トランプ氏、最高裁リベラル判事2人に「大統領案件に関わるな」

　２月２５日、トランプ米大統領（写真）は米最高裁のリベラル派のルース・ギンズバーグ判事とソニア・ソトマイヨール判事について、トランプ氏自身やトランプ政権に関わる係争案件から外れるべきだと表明した。写真はニューデリーで会見するトランプ大統領（２０２０年　ロイター／Adnan Abidi）

［ニューデリー　２５日　ロイター］ - トランプ米大統領は２５日、米最高裁のリベラル派のルース・ギンズバーグ判事とソニア・ソトマイヨール判事について、トランプ氏自身やトランプ政権に関わる係争案件から外れるべきだと表明した。こうした表明は米大統領としては極めて異例。

まずＦＯＸニュースについてのコメントの形で、両判事への批判をツイッターに投稿。その後、訪問先のニューデリーでの記者会見でさらに批判を展開した。

最高裁は２１日、公的支援を求めないことを移民受け入れ要件にする新基準を巡り、イリノイ州での導入をトランプ政権に認める判断を下した。これに対し、ソトマイヨール氏は同日、書面で反対意見を表明。トランプ政権が下級裁判所から審理を始める手順を無視して最高裁に直接、緊急判断を求めることが頻繁すぎるとも苦言を呈した。トランプ氏を名指ししないものの、最近の最高裁判断は１人の訴訟当事者を他者よりも優遇しているも指摘していた。

トランプ氏はギンズバーグ氏については、２０１６年の米大統領選の選挙戦期間中に同氏から批判されたことを蒸し返した。

トランプ氏は、最高裁判事は「もっと高い水準」であるべきだと不満を言い立てた。

両判事はコメントしていない。

ソトマイヨール氏は０９年に民主党のオバマ前大統領の指名で、中南米系として初めて最高裁判事に就任。ギンズバーグ氏は１９９３年に民主党のクリントン元大統領に指名された。

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