欧州市場サマリー(26日)
ロイター / 2020年2月27日 7時33分
[26日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 5営業日ぶりに反発して取引を終えた。株式市場は最近、新型コロナウイルスへの懸念から売り物が集中していたが、この日は米国株式相場が持ち直し、ロンドン株も連れ高となった。
こうした中、酒造大手のディアジオ
米疾病対策センター(CDC)は前日、コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)と化す可能性があるとし、そうした事態に備えるよう全米に呼び掛けた。[nL4N2AP16W]
中型株で構成するFTSE250種指数<.FTMC>は0.45%下落した。英国のスナク新財務相が発表する3月の予算案で財政支出が市場予想に届かないとの不安から、国内経済に左右されやすい銘柄が売られた。ただエンジニアリング大手ウィアー・グループ
<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。好決算を材料に公益株と自動車株が値を上げ、新型コロナウイルスを巡る懸念による売り圧力が和らいだ。
STOXX欧州600種は一時2.9%下落し4カ月ぶりの安値を付ける局面もあったが、終盤にかけて持ち直した。アナリストは、これまで連日株価が下がった後、ここにきて売り圧力が弱まったと述べる。
EXTキャピタルのアナリスト、マイケル・ベイカー氏は「投資家はこれまで積極的に売り込んでいた。感染が一段と拡大しているような報道はない。少なくとも目新しいニュースはない。こうした中、市場は一息ついて、コロナウイルスによる打撃の度合いを評価しているところだろう」とした。
STOXX欧州600種公益事業株指数<.SX6P>は1.33%上昇した。通期利益の伸びが好調だったスペイン電力大手イベルドローラ
自動車・部品株指数<.SXAP>は1.31%上昇。好調な19年決算を発表したフランスの自動車大手PSAグループ
英エンジニアリング大手ウィアー・グループ
一方、旅行・娯楽関連株指数<.SXTP>は2.00%下落し、部門別で最も軟調だった。同指数は今週、9.51%下落している。航空銘柄が主な値下がり要因だ。
デンマークの施設サービス会社ISS
<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇。ドイツが地方政府の救済に向け、憲法上の債務抑制条項の効力を一時停止することを計画しているとの報道が材料視された。
独10年債
ギリシャ債を中心に南欧債にも売りが広がった。ギリシャ10年債利回り
DZ銀の金利ストラテジスト、クリスチャン・レンク氏は「この日の動きは一時的とみられる」とし、新型ウイルス流行を背景に全般的なリスクオフモードは継続する見通しとした。
中国以外でも新型ウイルスの感染が拡大し、さらなる景気支援措置への期待が広がる中、ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)先物は12月10日のECB理事会での10bp程度の利下げを完全に織り込んだ。24日時点で利下げ幅の予想は7.5bp程度だった。7月の利下げ予想も24日時点の50%から70%に急上昇した。[nL3N2AQ3V1]
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.0886 1.0869
ドル/円 110.35 110.47
ユーロ/円 120.13 120.08
>
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 404.62 +0.02 0.00 404.60 <.STOXX>
FTSEユーロファースト300種 1577.03 +0.86 +0.05 1576.17 <.FTEU3>
ユーロSTOXX50種 3577.68 +5.17 +0.14 3572.51 <.STOXX50E>
FTSE100種 7042.47 +24.59 +0.35 7017.88 <.FTSE>
クセトラDAX 12774.8 -15.61 -0.12 12790.49 <.GDAXI>
8
CAC40種 5684.55 +4.87 +0.09 5679.68 <.FCHI>
<金現物> 午後 コード
値決め 1650.3
1>
<金利・債券>
米東部時間13時41分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.44 +0.01 100.43
独連邦債2年物 112.15 +0.01 112.14
独連邦債5年物 135.15 +0.01 135.14
独連邦債10年物 175.83 -0.19 176.02
独連邦債30年物 213.52 -1.42 214.94
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.704 -0.003 -0.693
独連邦債5年物 -0.699 -0.006 -0.701
独連邦債10年物 -0.507 +0.013 -0.513
独連邦債30年物 -0.008 +0.032 -0.037
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