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NY市場サマリー(26日)

ロイター / 2020年2月27日 8時0分

[26日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがほぼ変わらず。この日は、上昇後に反転した米株市場の展開に連動した。

終盤のドル指数<=USD>は0.073%高の99.083。S&P総合500種<.SPX>は午後に入り、新型コロナウイルスへの懸念でこの日の安値に沈んだ。

新型ウイルス懸念で米国債が買われ、10年債利回り が連日で過去最低を更新した。[nL3N2AQ4EK]

ドルはレンジ取引となり、安全資産とされる円 に対しては0.24%高の110.44円となった。

BNPパリバの北米外為戦略部門トップ、ダニエル・カツィーブ氏は「金利や株式市場の展開を踏まえると、ドル/円は下向きの大きな動きが予想された」と指摘。ただ、それに抵抗する力があり、この日のドルは横ばいになったと分析し、その背景として今年のドル高の基調トレンドを挙げた。

対ユーロ では0.03%安の1.0882ドル。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)が中国以外の新型ウイルス拡大に対応するため、より緩和的な姿勢を示すという観測が後退。これもドルを支援した。

FRBのクラリダ副議長は前日、FRBは中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を「緊密に注視」しているとしながらも、金融政策の変更の必要性について検討するのは時期尚早と述べた。[nL4N2AP1FL]

<債券> 指標10年債利回りが上昇した後、連日で過去最低を更新するなど不安定な動きとなった。終盤は前日からほぼ横ばいの水準で小動き。新型コロナウイルスの感染拡大が経済にもたらすリスクが引き続き意識されている。

終盤の10年債利回り は1.3354%と、前日比で1ベーシスポイント(bp)弱上昇。この日は1.3821%まで上げた後、低下に転じ過去最低の1.3005%を付けた。前日には1.3072%を付けていた。

主要株価指数も下落。米国内での新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている。

ニューヨーク州ナッソー郡の当局者は、中国を訪れ新型コロナウイルスに感染した疑いのある83人を監視していると明らかにした。ただクオモ州知事は、州内で感染は確認されていないと強調した。[nL3N2AQ4S5]

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は、「世界を不透明感が覆い、経済成長に関する懸念がある時は資金は安全資産に向かう。米国債がこの流れの恩恵を受けているのは明らかだ」と述べた。

ブリン・マー・トラストの債券部門ディレクター、ジム・バーンズ氏は「このような金利水準が魅力的とは言えない。現金保有を高めている」とした。

米商務省が26日に発表した1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比7.9%増の76万4000戸と、2007年7月以来、12年半ぶりの高水準を記録した。[nL3N2AQ48D]

米財務省がこの日実施した410億ドルの5年債入札は1007億ドルの需要を集め、最高落札利回りは1.15%だった。

2年債利回り は2.8bp低下の1.1627%だった。

<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が5日続落して取引を終えた。下げ幅はここ数日に比べて縮小したものの、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を巡るニュースに敏感に反応して不安定な展開となった。

S&P500<.SPX>は朝方に1.7%上昇する場面もあったが、ニューヨーク州ナッソー郡当局が、中国に渡航し、新型ウイルスに感染した恐れのある83人について経過観察を行っていると明らかにすると、この日の安値を付けた。ただクオモ州知事は、州内で感染は確認されていないと強調した。[nL3N2AQ4S5]

米食品医薬品局(FDA)当局者が新型ウイルスはパンデミック(世界的な大流行)に向かっているとの見方を示したとの報道が伝わったことも相場を圧迫した。

これより先、ドイツのシュパーン保健相も、国内で感染経路の分からない感染が増加したことを受け、同国での流行が始まったという認識を示した。[nL2N2AQ1AU]

トランプ大統領は2330GMT(日本時間27日午前8時30分)から新型ウイルスについて記者会見を行う。

この日の売買代金は依然として通常を大幅に上回る水準となったが、市場では、S&P500の下げ幅がここ2日と比べて縮小したことに安どの声も聞かれた。

セクター別ではエネルギー<.SPNY>の下げが約3%と目立った。半面、情報技術(IT)<.SPLRCT>は0.4%高とアウトパフォームした。

ダウは12日に付けた終値ベースの最高値を8.8%下回る水準で引けた。S&P500も19日に付けた終値ベースの最高値から約8%、ナスダックは8.5%、それぞれ下落している。

<金先物> 利益確定の売りが優勢となり続落した。中心限月4月物の清算値は前日比6.90ドル(0.42%)安の1オンス=1643.10ドル。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大懸念を背景としたリスク回避の金買いの流れは週初に約7年ぶりの高値を更新した後でひとまず一巡。高値警戒感もあり、前日に続き、利益確定の売りが相場を圧迫。朝方には一時1626.60ドルまで下落した。

米連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げするとの観測が後退したことも、金利 を生まない資産である金塊の重し。クラリダFRB副議長は25日、新型コロナウイルス の影響について「金融政策の大幅な変更につながるか判断は時期尚早」と強調した。

<米原油先物> 新型コロナウイルスによる肺炎が世界的に拡大していることを懸念し、4営業日続落となった。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値は前日比1.17ドル(2.34%)安の1バレル=48.73ドル。5月物は1.18ドル安の48.88ドルだった。

新型肺炎の世界的な拡大による世界経済の減速がエネルギー需要減少につながるとの懸念から、引き続き、原油は売りが先行した。米株式相場は、前日の大幅続落の反動で一時上昇したが、午後に入ると息切れし、マイナスに戻った。投資家は、リスク回避の姿勢を続けており、リスク資産の原油も売られた。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した米石油在庫統計では、21日まで1週間の原油在庫の積み増し幅が市場予想を下回った。それを受け、原油先物相場は、一時1バレル=50ドル台を回復したが、勢いはなく、再びマイナス圏に沈んだ。

ドル/円 NY終値 110.42/110.43

始値 110.47

高値 110.70

安値 110.19

ユーロ/ドル NY終値 1.0879/1.0883

始値 1.0883

高値 1.0908

安値 1.0856

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 104*04.00 1.8208%

前営業日終値 104*17.50 1.8030%

10年債(指標銘柄) 17時05分 101*17.00 1.3354%

前営業日終値 101*18.50 1.3300%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*01.25 1.1573%

前営業日終値 101*01.25 1.1570%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.50 1.1647%

前営業日終値 99*27.88 1.1910%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26957.59 -123.77 -0.46 <.DJI>

前営業日終値 27081.36

ナスダック総合 8980.78 +15.16 +0.17 <.IXIC>

前営業日終値 8965.61

S&P総合500種 3116.39 -11.82 -0.38 <.SPX>

前営業日終値 3128.21

COMEX金 4月限 1643.1 ‐6.9 <0#GC:>

前営業日終値 1650.0

COMEX銀 3月限 1783.4 ‐35.7 <0#SI:>

前営業日終値 1819.1

北海ブレント 4月限 53.43 ‐1.52 <0#LCO:>

前営業日終値 54.95

米WTI先物 4月限 48.73 ‐1.17 <0#CL:>

前営業日終値 49.90

CRB商品指数 166.2814 ‐2.2070 <.TRCCRB>

前営業日終値 168.4884

*内容を追加しました。

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