ドイツが米提案のロシアG7復帰を拒否、マース外相明かす
ロイター / 2020年7月27日 8時29分
7月27日、ドイツのマース外相(写真)はライニッシェポスト紙のインタビューで、主要7カ国(G7)首脳会議にロシアのプーチン大統領を招待するというトランプ米大統領の提案をドイツが拒否したと明らかにした。7月21日、ギリシャのアテネで撮影(2020年 ロイター/Costas Baltas)
[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのマース外相は27日付のライニッシェポスト紙のインタビューで、主要7カ国(G7)首脳会議にロシアのプーチン大統領を招待するというトランプ米大統領の提案をドイツが拒否したと明らかにした。
今年のG7議長国を務めるトランプ大統領は先月、ロシアをG7に加えることは「常識」と指摘。ロシアは、ウクライナ南部クリミアの併合を受け、2014年に主要8カ国(G8)から追放された。
マース氏はインタビューで、クリミアやウクライナ東部での紛争解決に向けて意味ある進展がなければ、ロシアの復帰を認める余地は全くないと強調。
ロシアはウクライナ紛争の平和的な解決に貢献することで、G7復帰に自ら最大の貢献ができるとした。
ロシアは引き続き、20カ国・地域(G20)のメンバー。
マース氏はトランプ大統領がロシア以外の国々もG7に招待する考えを示していることについて、「G7とG20はともに適切に調整された枠組みで、これ以外にG11やG12は必要ない」と指摘した。
同氏はロシアとの関係は多くの分野で「現状は難しい」と説明。「しかし、シリア、リビア、ウクライナの紛争を解決するのにロシアが必要なことも分かっている。ロシアとの対立ではなく協力のみが解決につながる」とした。
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