金価格が1900ドル超え、ドル下落・インフレ懸念再燃で
ロイター / 2021年5月26日 16時1分
[26日 ロイター] - 金価格は26日、1オンス=1900ドルの心理的節目を超えて上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを巡りハト派的な姿勢を維持したことでドル安が進み、インフレ懸念が高まった。
0528GMT(日本時間午後2時28分)時点で金現物は0.3%高の1オンス=1905.36ドルと、1月8日以来の高値を付けた。また、NY金先物は0.5%高の1907.10ドル。
SPIアセット・マネジメントのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は、金価格上昇について「ドル安も手伝い、高まるインフレリスクが今は全てを上回っている。これはインフレに対するヘッジだ」と指摘。
「インフレ率が高くても、FRBは今後も極めてハト派的であり続けるだろう。金にとって本当に重要なのは実質金利だ。FRBは短期物の金利を低く抑え続けるため、ドルが下落し、金はかなり好調になるとみられる」と述べた。
FRBのクラリダ副議長は25日、インフレが高進した場合、FRBは景気回復を軌道から外れさせることなく対応できるとの考えを示した。
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