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北朝鮮、軍事パレードでICBM公開 核兵器開発の加速表明

ロイター / 2022年4月26日 17時7分

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(写真)は、核兵器の開発を加速すると表明した。資料写真、KCNAが16日に提供(2022年 ロイター)

[ソウル 26日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、核兵器の開発を加速すると表明した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開した軍事パレードで発言した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が26日に報じた。

パレードは朝鮮人民革命軍創建90年の記念日に当たる25日夜に行われたという。

KCNAによると、金総書記は「責任ある任務と独自の抑止力をいつでも展開できるよう核戦力を整えておく必要がある」と述べた。

核戦力の基本的な役割は戦争抑止だが、他国が望ましくない状況をもたらした場合、それだけには限られないと指摘。

「基本的な国益を侵害しようとする勢力があれば、われわれの核戦力は予想に反して第2の任務を遂行せざるを得なくなる」と語った。

韓国統一研究院のシニアフェロー、ホン・ミン氏は金氏の発言について、これまで核兵器の目的を抑止と防衛に限定していたが、核ドクトリンを変更し「先制使用」もあり得ると示唆した可能性があると分析した。

「金氏は第2の任務や基本的な国益が何を指すか明らかにしなかったが、攻撃を受けたときだけでなく、特定の状況下で核兵器を先制的に使用する可能性を示した」と指摘した。

韓国北韓大学院大学のYang Moo-jin教授は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領が率いる新政権を意識した発言との見方を示した。

尹氏は北朝鮮からの攻撃が差し迫っている場合、先制攻撃もあり得ると述べている。

尹氏の政権移行チームのWon Il-hee副報道官は「北朝鮮は過去5年間、表向きは平和と対話を訴えてきたが、実際は朝鮮半島だけでなく北東アジアや世界全体の平和を脅かす手段の開発に力をいれてきたことがパレードで示された」と非難した。

「北朝鮮の重大かつ現実的な脅威を抑止する能力を持つことが最も緊急な課題だ」と述べ、米国との同盟を強化し兵器の開発を加速することで韓国の抑止力を高める考えを示した。

パレードでは同国最大のICBM「火星17」が登場した。北朝鮮は先月初めて、このミサイルの発射実験を行ったが、韓国当局者は実験が失敗したとの見解を示している。

朝鮮労働党機関紙、労働新聞は北朝鮮旗を振る群衆の前に火星17や極超音速ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などが登場するパレードの写真を公開した。

*システムの都合で再送します。

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