米国株式市場=大幅安、成長鈍化懸念でナスダックが下げ主導
ロイター / 2022年4月27日 6時57分
4月26日、米国株式市場はナスダック総合が下げを主導し大幅安で取引を終えた。世界経済の成長鈍化や米連邦準備理事会(FRB)が一段と積極的になるとの懸念が重しとなり、引け後に四半期決算を控えるアルファベットやマイクロソフトが売られた。写真は2021年1月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2022年 ロイター/Mike Segar)
[26日 ロイター] - 米国株式市場は、ナスダック総合が下げを主導し大幅安で取引を終えた。世界経済の成長鈍化や米連邦準備理事会(FRB)が一段と積極的になるとの懸念が重しとなった。
テスラは12%急落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッター買収資金に充てるためテスラ株を一部売却するのではないかとの懸念が広がった。
ナスダックは、終値として2020年12月以来の安値を記録。昨年11月に付けた終値での最高値を22%下回る水準となった。金利上昇による将来の利益への影響を巡る懸念から、グロース(成長)株がここ数週間にわたり売られている。
四半期決算は今のところ予想を上回っているものの、中国での新型コロナウイルス流行を受けたロックダウン(都市封鎖)や主要中央銀行による積極的なインフレ対応への転換が影を落としている。
アルファベットとマイクロソフトは、引け後の決算発表を前に4%近く下落。アルファベットは決算内容が失望を誘い、引け後の取引でさらに6.5%下げた。
28日に決算を発表するアップルも3.7%安となった。
ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「企業決算は総じてかなり良好だが、株式市場全体にはあまり影響していない。主にFRBと他の中銀、中国とコロナが材料になっている」と指摘。「相場は現在、無差別的な売りと恐怖の局面にあり、上振れよりも下振れのリスクのほうが大きい」と述べた。
S&P総合500種のセクター別指数では一般消費財が4.99%安と最大の下げを記録。テスラに加え、アマゾン・ドット・コムの4.6%下落が重しとなった。
エネルギーは、原油価格上昇を受けて0.05%高で終了。ロシアがポーランドに対する天然ガスの供給を停止すると報じられた。
ゼネラル・エレクトリックは10%超急落。通年の利益見通しが従来予想の下限付近となったことを嫌気した。
UPSは四半期の調整後利益が増加したものの、3.5%安で引けた。
米取引所の合算出来高は123億株。直近20営業日の平均は126億株。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.71対1の比率で上回った。ナスダックでも4.82対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33240.18 -809.28 -2.38 33907.49 33909.51 33230.95
前営業日終値 34049.46
ナスダック総合 12490.74 -514.11 -3.95 12918.04 12918.04 12490.74
前営業日終値 13004.85
S&P総合500種 4175.20 -120.92 -2.81 4278.14 4278.14 4175.04
前営業日終値 4296.12
ダウ輸送株20種 14748.01 -484.41 -3.18
ダウ公共株15種 1022.58 -10.59 -1.02
フィラデルフィア半導体 2909.12 -133.28 -4.38
VIX指数 33.52 +6.50 +24.06
S&P一般消費財 1322.47 -69.41 -4.99
S&P素材 528.52 -8.31 -1.55
S&P工業 814.00 -18.25 -2.19
S&P主要消費財 818.77 -12.30 -1.48
S&P金融 586.94 -15.35 -2.55
S&P不動産 302.81 -4.57 -1.49
S&Pエネルギー 560.78 +0.25 +0.05
S&Pヘルスケア 1538.04 -29.80 -1.90
S&P通信サービス 203.00 -6.63 -3.16
S&P情報技術 2451.28 -94.48 -3.71
S&P公益事業 370.73 -3.90 -1.04
NYSE出来高 10.78億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26090 - 560 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26065 - 585 大阪比
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