豪住宅価格は今後も上昇へ、建設認可の加速必要＝大手銀2行

３月２６日、豪大手銀２行は、国内の住宅不足を背景に価格は今後も上昇し続けるとの見方を示した。写真はウエストパックのロゴ。シドニーで２０１２年１１月撮影（２０２４年　ロイター／Tim Wimborne）

[シドニー ２６日 ロイター] - 豪大手銀２行は２６日、国内の住宅不足を背景に価格は今後も上昇し続けるとの見方を示した。初めて住宅を購入する人や移住者にとっては課題だと指摘し、住宅建設認可を加速させる必要があるとした。

国内３位のウエストパック銀行のピーター・キング最高経営責任者（ＣＥＯ）はシドニーで開催された「ＡＦＲバンキング・サミット」に出席し、住宅開発を求める声が大きいとして「私は住宅市場に前向きだ」と述べた。

「市場で供給制約がある場合は価格が上昇することを意味する」と指摘。ただ「社会的な観点からは高すぎる」と付け加えた。

国内２位のナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ）のロス・マキューアンＣＥＯも同イベントで、経済全体の熟練労働者不足を補うために移民を必要としているが、住宅不足という障害を取り除く必要があると訴えた。