ユーロ圏サービスインフレ率、3％に向け鈍化期待＝アイルランド中銀総裁

　１１月２５日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中央銀行総裁（写真）は、来年の総合インフレ目標達成に向け自信を深めるには、サービスインフレ率が現在の４％から３％に近づくことを望むとの考えを示した。写真はアイルランドのダブリンで２０２２年１２月撮影（２０２４　ロイター／Clodagh Kilcoyne）

[ダブリン ２５日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中央銀行総裁は、来年の総合インフレ目標達成に向け自信を深めるには、サービスインフレ率が現在の４％から３％に近づくことを望むとの考えを示した。

ロンドンで２５日に行う講演の原稿で「最近の指標から２０２５年中に２％のインフレ目標を達成できるとの確信を高めているが、サービスインフレ率の高止まりと賃金上昇率の高さから一定の警戒余地は残っている」と指摘。「商品のインフレ率が長期平均の０．５─１％前後で推移していることから、サービスインフレ率がより目標内に収まるよう３％に近づくことを望んでいる」と述べた。

また、最近の不安定な指標と貿易相手国の経済政策を巡る不確実性を踏まえ、今後の金利引き下げペースについては引き続き柔軟な姿勢だと繰り返した。