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半導体大手キオクシアHD、10月6日上場へ 時価総額2兆円超

ロイター / 2020年8月27日 18時22分

[東京 27日 ロイター] - 半導体大手のキオクシアホールディングス(東京・港)は東京証券取引所に10月6日に上場する。東京証券取引所が27日、上場を承認した。新株発行とともに売り出しを実施し、総額は約3782億円となる見通し。発行済み株式総数は約5億3906万株となり、時価総額は2兆1000億円超と見込まれる。

新株発行の想定価格は1株当たり3960円で、2156万2500株を発行する。手取り概算額819億円は子会社キオクシアへの投融資に充てる。

売り出しも実施する。国内では910万8500株、海外で5696万0400株を売り出す。需要状況によっては、国内276万0400株、海外512万6500株を上限に追加売り出しも実施する。

公開価格はブック・ビルディング方式で、9月28日に決定する。市場区分は1部か2部で、公募・売り出し条件の決定後に決まる予定。

キオクシアHDは、米原発事業などで巨額損失を抱えた東芝<6502.T>が半導体事業を分社化し、2018年にベインキャピタルなどの企業連合に約2兆円で売却し、再出資した。キオクシア株はベインなどの企業連合が56.23%、東芝が約40.6%を保有していたが、売り出しによってそれぞれ比率が低下する。

東芝の保有比率は、追加売り出しを考慮すると30.2%になる。東芝はメモリー事業をグループで運営する戦略上の考えはなく、キオクシア株の現金化を検討していた。売却益の過半は、原則として株主還元に充当すると表明している。ベインなどの企業連合の比率は47.78%に低下する。

*内容を追加して再送します。

(平田紀之)

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