日経平均は続落、米株安を嫌気 好決算銘柄への物色が下支え
ロイター / 2020年10月27日 15時36分
東京株式市場で日経平均は続落。前日の米株の大幅安の流れで、東京でも朝方から幅広い業種で売りが先行したが、その後、急速に持ち直した。写真は株価ボード、資料写真、1日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 27日 ロイター] -
日経平均
終値 23485.80 -8.54
寄り付き 23376.96
安値/高値 23,232.31─23,485.80
TOPIX
終値 1617.53 -1.45
寄り付き 1608.77
安値/高値 1,596.76─1,617.53
東証出来高(万株) 94534
東証売買代金(億円) 18631.42
東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米株の大幅安の流れで、東京でも朝方から幅広い業種で売りが先行した。一時、前日比200円安となったが、後場は下げ幅を縮小した。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念材料となり前日の欧米株式相場は大幅安となったが、日本でのコロナの影響は限定的との見方が多く、日本株の大幅下落は回避した。
26日の米国株式市場では、新型コロナウイルス感染者が急増し追加のコロナ経済対策合意を巡る不透明感が増したことで、S&P総合500種は4週間ぶりの大幅な下落率を記録した。
日経平均は米株安を受けて朝方から軟調なスタートとなり、期待先行で上昇基調にあった銘柄にもリスクオフの売りが出た。しかし、後場には下げ幅を縮小、小幅安で取引を終えた。企業決算発表が本格化する中、市場からは「好決算を発表した銘柄が買われ、相場を下支えしたのではないか」(東洋証券・ストラテジスト、大塚竜太氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.09%安で取引を終了。東証1部の売買代金は1兆8631億円と連日2兆円割れとなっている。東証33業種中、その他製品、精密機器、情報・通信業、水産・農林業など9業種は値上がりした。半面、空運業、鉱業、海運業、ゴム製品など24業種は値下がり。
個別銘柄では、キヤノンが買われた。26日に2020年12月期の業績予想で純利益を従来の430億円から520億円に上方修正したことが好感された。その他、ヤマト、ナガワなども買われた。
東証1部の騰落数は、値上がり1190銘柄に対し、値下がりが903銘柄、変わらずが85銘柄だった。
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