欧州で200カ所近くの空港が破産直面=業界団体
ロイター / 2020年10月28日 1時8分
10月27日、国際空港評議会(ACI)欧州支部は、年末までに旅客数が回復し始めなければ向こう数カ月間で200カ所近くの空港が破産に直面するとの見方を示した。写真は8月4日、ドイツのミュンヘン国際空港で(2020年 ロイター/Michael Dalder)
[ブリュッセル 27日 ロイター] - 国際空港評議会(ACI)欧州支部は27日、年末までに旅客数が回復し始めなければ向こう数カ月間で200カ所近くの空港が破産に直面すると述べた。
ACIは、193カ所の空港が「危険にさらされている」と試算。こうした空港は27万7000人の雇用を生み出し、生産高は124億ユーロ(146億6000万ドル)相当と、経済活動に貢献していると付け加えた。
ACIの報道官によると、危険にさらされている空港は、主に年間の旅客数が500万人を下回る小規模な地方空港。空港を閉鎖した場合、現地の雇用に大きな影響を与える。
より大きな規模の空港も持続不可能なペースで資金を使っている。欧州上位20位の空港の債務は160億ユーロ(189億1000万ドル)増え、例年の売り上げの60%近くに相当する。
オリビエ・ジャンコベック事務局長は声明で「この日公表された数字は非常に暗い状況を示す。危機が始まって8カ月が経った今、欧州の空港は営業を続けるために資金を使い込んでいる。売り上げは、資本コストは言うまでもなく事業費を賄うにも程遠い」と述べた。
ACIの統計によると欧州の空港における9月の旅客数は前年同月から1億7250万人(73%)減った。年初来では12億9000万人減っている。
ジャンコベック氏は「10月中旬時点で旅客数は前年同期比75%減だった。欧州連合(EU)/欧州経済地域(EEA)/スイス/英国の旅客数は80%減となり、明らかに下向いている」とした。
ACIは、料金を払う乗客を対象とした欧州の総計740カ所の空港のうち500カ所以上を代表する。
この記事に関連するニュース
-
関西空港の外国人旅客、過去最高 昨年1891万人、円安追い風に
共同通信 / 2025年1月27日 18時38分
-
欧州市場のEV需要低迷、部品部門の雇用や投資にも大きな影響(EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月27日 0時25分
-
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月16日 6時10分
-
ドイツの輸出・鉱工業生産、11月は予想以上に増加 見通しさえず
ロイター / 2025年1月9日 17時28分
-
英新車登録、昨年2.6%増 EV販売目標達成できず
ロイター / 2025年1月7日 13時19分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください