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南北首脳、関係改善で合意 ホットライン再開

ロイター / 2021年7月27日 14時59分

韓国と北朝鮮のホットライン(直通電話回線)が27日に再開した。韓国政府筋がロイターに明らかにした。写真は朝鮮戦争の休戦協定締結から68年となるのを記念して開かれた「老兵大会」。平壌で27日撮影。(2021年 ロイター/KCNA提供写真)

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の青瓦台(大統領府)は27日、韓国と北朝鮮のホットライン(直通電話回線)が再開したと発表、両国首脳が信頼回復と関係改善で合意したことを明らかにした。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)も、両国首脳の合意により、南北間の全ての通信手段が27日午前10時(日本時間同)に再開したと報じた。

青瓦台の報道官によると、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が4月以降、複数回にわたり親書を交換して関係回復の道筋を模索し、最初のステップとしてホットラインを再開することで合意に至った。「両首脳はまた、可能な限り早期に信頼を回復し、関係の進展を再び図ることで合意した」と述べた。

KCNAは、ホットライン再開について「相互の信頼を回復し、和解を促進する上で大きな一歩」だと伝えた。

北朝鮮は2020年6月にホットラインを遮断。2019年2月には文大統領が仲介した金正恩氏と当時のトランプ米大統領による2回目の米朝首脳会談が決裂、南北関係が悪化していた。北朝鮮はその後、南北共同連絡事務所を爆破した。

韓国国防省は、27日に軍のホットラインで試験通話したと明らかにし、1日2回の定期的なやりとりを再開すると確認した。

韓国統一省もまた、南北軍事境界線のある板門店の通信回線が復旧したと明らかにし、協力再開に期待感を示した。

文大統領は、バイデン米大統領が北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る交渉を再開するとの期待が高まる中、ホットラインと協議の再開を呼び掛けていた。

KCNAによると、金総書記は、朝鮮戦争休戦から68年を迎え、戦死者が眠る墓地を訪問。存命中の退役軍人に贈り物を送った。

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