中国の次期駐米大使、ワシントンに向け出発=関係筋
ロイター / 2021年7月27日 16時50分
複数の関係筋によると、中国の崔天凱駐米大使(68)の後任になるとみられている秦剛外務次官(55)が27日、ワシントンに向かった。写真は北京の天安門広場、6月撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 27日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国の崔天凱駐米大使(68)の後任になるとみられている秦剛外務次官(55)が27日、ワシントンに向かった。
米中関係は悪化しており、前日、天津で行われたシャーマン米国務副長官と王毅外相らとの会談では、双方がこれまでの主張を繰り返し、具体的な成果は得られなかった。
関係筋によると、崔氏は定年を超えており、秦氏が後任となる見通し。崔氏は先月時点で8年間、駐米大使を務めており、在任期間は中国の駐米大使としては最長。経験が豊富で、米中双方で高い評価を得ている。
外務省のウェブサイトによると、秦氏は過去に欧州問題などを担当しているが、対米関係を担当した経験はない。
シンガポールのS・ラジャラトナム国際研究大学院のリー・ミンジャン准教授は、秦氏について「米国の政治、安全保障、外交分野で人脈を築くのに、しばらく時間がかかるだろう」と述べた。
秦氏は2006─14年にかけて、外務省報道官を2度務めたが、中国を擁護するため、早くから辛辣な発言をしていたことで知られる。
リー氏は「秦氏は崔氏に比べて、厳しい姿勢で米国に臨む可能性が高い」とした上で「米中関係は現在、国内の圧力や戦略的な競争など、主に構造的な要因に縛られており、大使が実際に両国関係に及ぼせる影響には限界がある」と述べた。
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