カナダ、対中関係正常化は「目を大きく開き」判断へ=外相
ロイター / 2021年9月27日 11時36分
カナダのガルノー外相(写真)は26日、バンクーバーで自宅軟禁状態に置かれていた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏が釈放されたことを受け、中国との関係正常化について「目を大きく開き」判断していくと述べた。5月19日、アイスランドのレイキャビクで撮影(2021年 代表撮影)
[トロント 26日 ロイター] - カナダのガルノー外相は26日、バンクーバーで自宅軟禁状態に置かれていた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏が釈放されたことを受け、中国との関係正常化について「目を大きく開き」判断していくと述べた。
米検察当局は24日、孟氏と訴追延期合意(DPA)を結び、孟氏に対する刑事訴訟を終わらせると発表。これを受け、孟氏は25日、中国に帰国した。
孟氏が拘束された数日後に中国当局に拘束されたカナダ人の実業家マイケル・スパバ氏と元外交官マイケル・コブリグ氏も解放され、カナダのカルガリーでトルドー首相とガルノー外相に出迎えられた。
ガルノー氏はカナダ放送協会(CBC)に対し、政府は中国について「共存」、「競争」、「協力」、「挑戦」の4本柱のアプローチを取っていると説明。貿易などでは競争し、気候変動対策では協力するが、ウイグル族やチベット人、香港の扱いでは今後も中国に挑むことになると述べた。
「われわれの目は大きく開かれている。ここしばらくそう述べてきた。(カナダ人の2人)が拘束されていた間は、関係構築の道筋は閉ざされていた」と語った。
一方、カナダのヒルマン駐米大使は、米当局がカナダ人2人の釈放を孟氏との訴追延期合意の条件にした可能性について「全くそれはない」と述べて否定した。
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