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米テスラ、今年の納車台数50%超増へ 供給網問題は続く見通し

ロイター / 2022年1月27日 9時27分

1月26日、米電気自動車(EV)大手テスラが発表した2021年第4・四半期決算は、売上高が過去最高を更新し、市場予想も上回った。写真はテスラのロゴ。2020年7月撮影(2022年 ロイター/Lucy Nicholson)

[サンフランシスコ 26日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは26日、サプライチェーン(供給網)問題が続くと見込んでいるものの、2022年の納車台数の伸びが前年比で50%を上回るとの見通しを示した。

これを受けて株価は引け後の時間外取引で1.6%上昇した。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、今年は新モデルを投入しないが、来年には「サイバートラック」、「セミ」、「ロードスター」を発売したいと述べた。

21年第4・四半期決算は、売上高が過去最高を更新し、市場予想も上回った。売上高は177億2000万ドルと、前年同期の107億4000万ドルから増加。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は165億7000万ドルだった。供給制約という逆風があったものの、同期の出荷台数も過去最高を更新した。

同社は「供給網が主要な制約要因となっているため、当社工場の生産は数四半期にわたり能力を下回っており、これは22年いっぱい続く可能性が高い」との見通しを示した。

同期の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は40億9000万ドルと、市場予想の38億9000万ドルを上回った。マスクCEOのストックオプション行使に伴い、3億4000万ドルの納税負担が発生したことがマイナス要因だった。

利益はまた、原材料費、コモディティー価格、物流コストの上昇に加え、保証やリコールに関連する費用も反映。テスラは、衝突の危険性を高めるリアビューカメラやトランクの問題に対処するため、「モデル3」および「モデルS」を47万5000台以上リコールしている。

<半導体不足の影響、代替で抑制>

同社は世界的に半導体が不足する中、比較的供給量が多い半導体を代替使用し、ソフトウエアを書き換えることで影響を抑えてきた。ただ、今年は2カ所の新工場での生産拡大が課題となっており、供給制約などの問題が先行きに影を落としている。

テキサス州オースティンの新工場については、昨年終盤に「モデルY」の生産を開始したと明らかにした。完成車の検査工程を経て出荷する計画だとしたが、時期は明らかにしなかった。

同社はまた、カリフォルニア州の工場の生産を年間60万台を上回る水準まで最大化する目標を打ち出した。

テスラは「オースティンとベルリンでの生産拡大ペースは、多くの新製品と製造技術の導入成功、進行中のサプライチェーン問題、地元の許可に影響されるだろう」とした。

マスク氏はまた、テスラの車両が今年中に完全な自動運転能力を実現すると予想。現在は必要に応じて人が運転することが求められている。

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