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ロシア対外債務1世紀ぶり不履行、利払い猶予期間終了 制裁が打撃

ロイター / 2022年6月27日 19時40分

 6月27日、ロシアの外貨建て国債は数十年ぶりに事実上のデフォルト(債務不履行)に陥る見通しとなった。写真はモスクワで2019年2月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)

[ロンドン 27日 ロイター] - ロシアの外貨建て国債がデフォルト(債務不履行)となった。5月下旬の期日に実施できず1カ月の猶予期間に入っていた利払いが、最終日の26日を過ぎても確認されていない。対外債務の不履行はロシア革命以降で初めて。ウクライナ侵攻を受けた西側は金融制裁が影響した。

ロシア大統領府はデフォルトには当たらないと反論している。

問題となっているのは、米ドル建てとユーロ建て国債の1億ドル相当分の利払い。本来の支払い期限である5月27日に利払いができず、30日間の支払い猶予期間が設けられており、6月26日がその最終日だった。

ロシア財務省は、国内の証券保管振替機関にユーロとドルで支払いを行い、義務を果たしたとしているが、27日時点で、台湾の一部投資家が利払いを受けていないとの情報が伝わっている。

米当局者は27日、デフォルトは制裁がいかにロシア経済に劇的な影響を与えたかを示すと述べた。

ロシアは制裁下でも外貨建て債券の支払いを行っていたが、5月に米政府が制裁の特例措置の失効を決定したことが決定的打撃となった。

「3月以降、ロシアのデフォルトはおそらく不可避で、いつ起こるかというタイミングが問題だった」と述べる法律事務所クイン・エマニュエルのソブリン訴訟部門責任者は、特例措置の失効がその答えとなり現実のものとなったとした。

デフォルトと見なされると格付け会社は通常、信用格付けを引き下げる。しかし今回、大手格付け会社はすでにロシアの格付け業務を停止している。

ロシア国債の法的状況は複雑だ。14年のクリミア併合や18年の英国での元スパイ毒殺未遂事件ですでに制裁を科せられていたロシアはウクライナ侵攻前から発行する国債にさまざまな異例な規定を付与している。

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