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ロシア、今後数年で中所得層縮小へ 格差が拡大=調査

ロイター / 2023年3月27日 10時37分

ロシアの主要教育機関が今週公表した経済調査によると、欧米諸国による対ロシア制裁の影響や限定的な潜在成長力により、ロシアでは今後数年で社会的不平等が拡大し、中所得層が縮小する見通し。写真は2022年6月、モスクワで撮影(2023年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアの主要教育機関が今週公表した経済調査によると、欧米諸国による対ロシア制裁の影響や限定的な潜在成長力により、ロシアでは今後数年で社会的不平等が拡大し、中所得層が縮小する見通し。

調査はモスクワの高等経済学院(HSE)傘下機関が経済機関や企業、公共団体などの専門家を対象に実施。2030年までに国民の生活水準がどのように変化するかについて4つのシナリオを想定した。

それによると、世界経済の成長と欧米諸国の対ロシア制裁の緩和という2つが実現した場合のみ実質所得が改善し、貧困層が減少するという。中所得層はたとえ制裁が緩和されたとしても打撃を受けるという。

最も楽観的なシナリオでは、30年の実質所得は21年水準を約2%上回り、貧困率は22年の11.8%から10%未満に低下する見通し。このシナリオでも中間層の規模は現在の20─50%(推計値)から30年までには14─31%に低下する。

HSEは「こうした最も好ましい状況であっても中間層と国民の社会的・心理的幸福度の悪化が予想される」としている。

最悪シナリオでは、30年の実質所得は現在の水準を下回り、貧困率は20%近くに達すると分析している。

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