ロシアの日本産水産物禁輸検討、内容を精査＝松野官房長官

　９月２７日、松野博一官房長官（写真）は午前の会見で、ロシアが日本産水産物の輸入禁止を検討していると発表したことについて「内容を精査したい」とした上で、ロシア側に科学的根拠に基づく対応を強く求めていく考えを示した。写真は都内で２０２１年１０月撮影（２０２３年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

Hitoshi Ishida

［東京　２７日　ロイター］ - 松野博一官房長官は２７日午前の会見で、ロシアが日本産水産物の輸入禁止を検討していると発表したことについて「内容を精査したい」とした上で、ロシア側に科学的根拠に基づく対応を強く求めていく考えを示した。

ロシアの食品安全監視機関は２６日、輸出向け水産物の放射性物質に関する検査情報の提供を日本側に要請、輸入を禁止するかは日本との交渉後に決定すると明らかにした。

松野官房長官は、福島第１原子力発電所の処理水の安全性に関して、日本として科学的根拠に基づく説明や情報発信を繰り返し行っていると強調。「今後とも様々な機会を通じ、透明性の高い情報提供を行う」と述べた。